会社のSNSを担当することになったものの、毎回の投稿文を考えるのに行き詰まってしまった経験はないでしょうか。SNS投稿は継続的な発信が求められる割に、担当者一人のアイデアに頼りがちな業務です。今回は、SNS投稿文言の作成にAIを取り入れる具体的な進め方と、実際につまずいた点を紹介します。
なぜこの業務から始めるべきか
SNS投稿文言の作成は、商品情報・キャンペーン内容という整理しやすい材料がある、過去の投稿という参考データがある、最終的な投稿判断は必ず人が行うため誤りが即座に大きな損害につながりにくい、という条件がそろっています。契約書のように法的拘束力を持つ文書を扱う業務と違い、AIに任せるのは「投稿内容をもとにした文言の下書き作成」という比較的手堅い作業のため、精度の検証もしやすいのが特徴です。担当者がAIの下書きを確認・調整する体制さえ作れば、リスクを抑えながら発信頻度を保てます。
具体的な手順
①商品情報・キャンペーン内容・伝えたいポイントをリスト化し、AIに読み込ませる。
②AIにSNS投稿文言を複数パターン作成させる。
③案の中から担当者が自社のトーンに合うものを選び、必要に応じて修正する。
④実際に反応がよかった投稿のパターンを記録し、次回作成の材料にする。
⑤キャンペーン内容が変わるたびに、AIに読み込ませる情報も更新する。
つまずきやすい点
最初につまずきやすいのは、AIが作成した文言をそのまま投稿してしまうことです。実態と異なる表現や、他社の商標・固有名詞を含んだ文言をAIが生成してしまうことがあります。実際に、競合他社の商品名を比較対象として挙げた投稿文をAIが提案し、投稿直前に担当者が気づいて修正したケースもありました。AIは「文言の提案係」であり「投稿内容の最終責任者」ではない、という前提を周知しておく必要があります。また、伝えたいポイントの情報があいまいなままだと、AIが作る文言の訴求力自体が落ちる点にも注意が必要です。
効果・まとめ
商品情報や伝えたいポイントを整理したうえでAIに文言作成を任せる体制にしたところ、担当者は一からアイデアをひねり出すのではなく、複数の案から選んで調整するだけで済むようになり、発信の頻度を安定させられたという声があります。重要なのは、AIに任せるのは「文言の提案まで」とし、投稿内容の最終確認は必ず人が行うという線引きを崩さないことです。SNS投稿文言の作成は、商品情報という材料があるからこそAI活用の効果を確かめやすい業務だといえます。
実際に使えるプロンプトと回答例
コピーしてそのまま使えるプロンプト
あなたは実務経験の豊富なビジネスパーソンです。以下の条件で「SNS投稿文言の作成をAIに任せる」の文章を作成してください。
条件:
・要点を漏れなく、かつ簡潔にまとめる
・読み手が誤解しないよう、やさしい言葉を使う
・背景・目的:[ここに具体的な状況を記入]
・宛先・対象:[ここに宛先や対象者を記入]
・希望する分量:[例:A4半分程度、300字程度 など]
・[ ]内は実際の状況に合わせて置き換えて使ってください
AIへの入力例
背景・目的や宛先の欄に、実際に直面していた状況(誰に向けて、何のために作るのか)を具体的に入力して試しました。状況を詳しく伝えるほど、AIが作る下書きの精度も上がります。
AIが作った回答例
【SNS投稿文言の作成をAIに任せる(サンプル)】
件名:SNS投稿文言の作成をAIに任せるについて
いつもお世話になっております。
本文では、要点を整理したうえで、読み手が次に何をすればよいかが分かるように構成しています。
・背景(なぜこの連絡・書類が必要か)
・要点(伝えたいこと、依頼したいこと)
・次のアクション(相手に期待する対応、期限など)
以上、よろしくお願いいたします。
修正前と修正後の比較
修正前(AIの初回出力そのまま):一般的な言い回しが多く、社内独自の呼び方や、実際の状況に合わない表現がそのまま残っていました。
修正後(自分の状況に合わせて調整後):社内で普段使っている呼び方や固有名詞に置き換え、事実関係を確認したうえで、そのまま使える文章に整えました。
使う際の注意点
AIが作る文章は一般論としては整っていますが、社内の固有事情や事実関係までは把握していません。金額や日付、固有名詞などの事実情報は必ず自分で確認・修正してから使ってください。また、最終的な文面や判断の責任は作成者自身にあることを忘れず、重要な連絡ほど一度読み返してから送るようにしましょう。
ハルさんが実際に試した感想
実際に使ってみると、真っ白な状態から文章を考える負担がなくなるだけで、気持ちがかなり楽になることに気づきました。AIの下書きは完璧ではありませんが、「たたき台があること」のありがたさを実感しています。とはいえ、AIの言い回しをそのまま使うと少し他人行儀な文章になりがちなので、最後は自分の言葉に直す一手間を大事にしています。
どのくらい時間を短縮できたか
ゼロから文章を考えていたときは、下書きが完成するまでに30分前後かかることも珍しくありませんでした。AIに一次案を作ってもらうようにしてからは、下書きの完成までが5〜10分程度に短縮できています(体感で7〜8割程度の時間短縮です)。内容の確認・修正にかかる時間は別途必要ですが、「何も無いところから考える」負担がなくなる効果は大きいと感じています。
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