部下の育児・介護との両立を支える働き方のマネジメント

執筆者:

カテゴリ:

育児や介護を担いながら働く部下が増える中、業務の割り振りや働き方の調整に悩むマネージャーは少なくありません。特別扱いと公平性のバランスをどう取るかが難しく、対応を誤るとチーム内に不公平感が生まれることもあります。本記事では、両立支援を実務としてどう進めるかを紹介します。

なぜこの業務から始めるべきか

育児・介護との両立は一時的な配慮ではなく、長期間にわたって続く働き方の調整です。制度上の休暇や時短勤務があっても、日々の業務配分や会議の時間設定など、現場レベルの工夫がなければ実際には機能しません。両立支援がうまくいかないと、優秀な人材の離職にもつながるため、放置できないテーマです。

具体的な手順

①本人の状況と希望する働き方を、決めつけずに直接確認します。②業務のうち、時間や場所の制約を受けにくいものと受けやすいものを整理し、配分を見直します。③会議の時間帯や締め切りの設定を、本人が参加しやすい形に調整できないか検討します。④周囲のメンバーには、業務分担の変更理由を必要な範囲で説明し、不公平感を防ぎます。⑤状況は変化するため、定期的に働き方が本人に合っているかを確認します。

つまずきやすい点

よかれと思って仕事量を大きく減らしすぎると、本人のキャリア意欲を削いでしまうことがあります。逆に配慮のつもりで重要な仕事を任せなくなると、本人は疎外感を覚えます。また、周囲への説明を怠ると、負担が偏ったメンバーの不満がたまりやすいため注意が必要です。

効果・まとめ

本人の状況を丁寧に確認し、業務配分と周囲への説明をセットで行うことで、両立支援は特別扱いではなく合理的な仕組みとして機能します。継続的な見直しを組み込むことが、長く働き続けられるチームづくりにつながります。

実体験:現場で困った場面とやってみたこと

自分が困った場面

「部下の育児・介護との両立を支える働き方のマネジメント」というテーマについて、最初からうまく対応できていたわけではありません。実際にこの場面に直面したとき、何をどう伝えればよいのか分からず、対応に迷った経験があります。頭では分かっていても、いざその場になると言葉が出てこないことがよくありました。

実際に使った言葉

「あの、もし可能であれば、なんですが…できる範囲でいいので、少し考えていただけたらと…」

今振り返ると、要点がぼやけてしまい、相手に何を求めているのかが伝わりにくい言い方だったと思います。

うまくいかなかった対応

遠慮がちな伝え方を続けた結果、意図が正しく伝わらず、対応が後回しにされたり、認識のズレがそのまま残ってしまったりすることがありました。かといって、はっきり言おうとすると今度は言葉がきつくなりすぎてしまい、相手との距離ができてしまうこともありました。曖昧に伝えることと、きつく伝えすぎること、どちらも関係を難しくする原因になっていました。

次に変えたこと

「相手への配慮を示す言葉」と「伝えたい内容」を分けて話すように意識を変えました。まず相手の立場や状況をねぎらう一言を添えたうえで、伝えたいことは要点を絞ってはっきり伝える。この順番を意識するだけで、相手の受け止め方が明らかに変わりました。

現場で使えるチェックリスト

現場で実践する前のチェックリスト
  • ☐ 相手への配慮を示す言葉を先に一言添えたか
  • ☐ 伝えたい内容を曖昧にせず、具体的に伝えられているか
  • ☐ 期限や優先度をはっきり伝えたか
  • ☐ 一方的な指示・命令口調になっていないか
  • ☐ 相手の立場や事情を尊重する姿勢を示せているか
  • ☐ 伝えたあとに、相手の反応を確認できているか

この記事を書いた人:ハル

40代会社員・二児の父。仕事や子育ての悩みと向き合いながら、AI活用やマネジメントについて、調べて試したことを発信しています。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です