公開日:2026年7月24日更新日:2026年8月30日
新商品や新サービスの企画会議で、いつも同じメンバーから同じような案しか出てこず、行き詰まった経験はないでしょうか。アイデア出しは自由な発想が求められる一方、限られた人数では視点が偏りがちな業務です。AIを壁打ち相手として使うことで、発想の幅を広げるきっかけを作ることができます。
なぜこの業務から始めるべきか
アイデア出しは正解のない業務だからこそ、たたき台の量を増やすことに価値があります。AIは大量の切り口を素早く提示できるため、人が「良し悪しを判断する」役割に専念できるようになり、会議の生産性が上がりやすいテーマです。
具体的な手順
①企画したい商品・サービスの前提条件(対象顧客、予算感、既存商品との違いなど)を整理する
②AIに前提条件を伝え、複数の切り口からアイデア案を出させる
③出てきた案から会議で深掘りしたいものを人が選び、絞り込む
④選んだ案についてAIにメリット・懸念点・想定される反応を整理させる
⑤会議ではAIの案をそのまま採用せず、議論のたたき台として使う
つまずきやすい点
AIが出すアイデアは既存の情報の組み合わせが中心となるため、市場に前例のない独創的な発想は苦手です。AIの案をそのまま「新しいアイデア」として採用すると、他社の類似サービスと似通ってしまうこともあるため、必ず人が独自性を加える工程を挟みます。また大量に案が出るために選定に時間がかかりすぎることもあるため、事前に評価基準を決めておくとスムーズです。
効果・まとめ
アイデア出しの初速が上がり、会議の時間を「発想」ではなく「選定と深掘り」に使えるようになります。AIはあくまで発想の量を増やす壁打ち相手と位置づけ、最終的な独自性や実現可能性の判断は人が担うことが重要です。
実際に使えるプロンプトと回答例
コピーしてそのまま使えるプロンプト
あなたは実務経験の豊富なビジネスパーソンです。以下の条件で「新商品・新サービスのアイデア出しをAIに任せる」の文章を作成してください。
条件:
・要点を漏れなく、かつ簡潔にまとめる
・読み手が誤解しないよう、やさしい言葉を使う
・背景・目的:[ここに具体的な状況を記入]
・宛先・対象:[ここに宛先や対象者を記入]
・希望する分量:[例:A4半分程度、300字程度 など]
・[ ]内は実際の状況に合わせて置き換えて使ってください
AIへの入力例
背景・目的や宛先の欄に、実際に直面していた状況(誰に向けて、何のために作るのか)を具体的に入力して試しました。状況を詳しく伝えるほど、AIが作る下書きの精度も上がります。
AIが作った回答例
【新商品・新サービスのアイデア出しをAIに任せる(サンプル)】
件名:新商品・新サービスのアイデア出しをAIに任せるについて
いつもお世話になっております。
本文では、要点を整理したうえで、読み手が次に何をすればよいかが分かるように構成しています。
・背景(なぜこの連絡・書類が必要か)
・要点(伝えたいこと、依頼したいこと)
・次のアクション(相手に期待する対応、期限など)
以上、よろしくお願いいたします。
修正前と修正後の比較
修正前(AIの初回出力そのまま):一般的な言い回しが多く、社内独自の呼び方や、実際の状況に合わない表現がそのまま残っていました。
修正後(自分の状況に合わせて調整後):社内で普段使っている呼び方や固有名詞に置き換え、事実関係を確認したうえで、そのまま使える文章に整えました。
使う際の注意点
AIが作る文章は一般論としては整っていますが、社内の固有事情や事実関係までは把握していません。金額や日付、固有名詞などの事実情報は必ず自分で確認・修正してから使ってください。また、最終的な文面や判断の責任は作成者自身にあることを忘れず、重要な連絡ほど一度読み返してから送るようにしましょう。
ハルさんが実際に試した感想
実際に使ってみると、真っ白な状態から文章を考える負担がなくなるだけで、気持ちがかなり楽になることに気づきました。AIの下書きは完璧ではありませんが、「たたき台があること」のありがたさを実感しています。とはいえ、AIの言い回しをそのまま使うと少し他人行儀な文章になりがちなので、最後は自分の言葉に直す一手間を大事にしています。
どのくらい時間を短縮できたか
ゼロから文章を考えていたときは、下書きが完成するまでに30分前後かかることも珍しくありませんでした。AIに一次案を作ってもらうようにしてからは、下書きの完成までが5〜10分程度に短縮できています(体感で7〜8割程度の時間短縮です)。内容の確認・修正にかかる時間は別途必要ですが、「何も無いところから考える」負担がなくなる効果は大きいと感じています。
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