公開日:2026年8月1日更新日:2026年8月30日
新人営業担当者がテレアポを任されても、話す内容が決まっておらず毎回アドリブで対応し、断られるたびに自信を失っていくという相談をよく受けます。今回は、電話営業のトークスクリプトのたたき台作成をAIに任せる方法を紹介します。
なぜこの業務から始めるべきか
トークスクリプトはベテラン営業の頭の中にあることが多く、言語化されないまま新人に引き継がれがちです。ゼロから文章に起こす作業は時間がかかるため後回しにされやすく、結果として新人が独自流で電話をかけ、成果にばらつきが出る原因になります。
具体的な手順
①商材の特徴、想定する相手(業種・役職など)、電話の目的(アポ獲得か商品説明かなど)をAIに伝える
②最初の15秒で切られないための冒頭トークを複数パターン出してもらう
③よくある断り文句(「今は必要ない」「担当者不在」など)への切り返し例を作ってもらう
④トーク全体を「挨拶→用件→切り返し→クロージング」の流れに整理してもらう
⑤実際に新人と先輩でロールプレイし、話しにくい箇所を洗い出して調整する
つまずきやすい点
AIが作るスクリプトは丁寧すぎたり、逆に押しが強すぎたりと、自社の商材や顧客層に合わないトーンになることがあります。台本通りに一字一句読み上げると不自然に聞こえるため、あくまで「型」として使い、実際の会話では自分の言葉で話せるよう練習する工程を省略しないでください。また、しつこい印象を与える切り返しにならないよう、相手が明確に断った場合の引き際も台本に含めておくことが重要です。
効果・まとめ
トークの型があるだけで、新人が電話をかける際の心理的なハードルが下がり、教育にかかる時間も短縮できます。反応の良かった切り返し例は随時スクリプトに追加し、チーム全体の資産として育てていくとよいでしょう。
実際に使えるプロンプトと回答例
コピーしてそのまま使えるプロンプト
あなたは実務経験の豊富なビジネスパーソンです。以下の条件で「テレアポ・電話営業トークスクリプト作成をAIに任せる」の文章を作成してください。
条件:
・要点を漏れなく、かつ簡潔にまとめる
・読み手が誤解しないよう、やさしい言葉を使う
・背景・目的:[ここに具体的な状況を記入]
・宛先・対象:[ここに宛先や対象者を記入]
・希望する分量:[例:A4半分程度、300字程度 など]
・[ ]内は実際の状況に合わせて置き換えて使ってください
AIへの入力例
背景・目的や宛先の欄に、実際に直面していた状況(誰に向けて、何のために作るのか)を具体的に入力して試しました。状況を詳しく伝えるほど、AIが作る下書きの精度も上がります。
AIが作った回答例
【テレアポ・電話営業トークスクリプト作成をAIに任せる(サンプル)】
件名:テレアポ・電話営業トークスクリプト作成をAIに任せるについて
いつもお世話になっております。
本文では、要点を整理したうえで、読み手が次に何をすればよいかが分かるように構成しています。
・背景(なぜこの連絡・書類が必要か)
・要点(伝えたいこと、依頼したいこと)
・次のアクション(相手に期待する対応、期限など)
以上、よろしくお願いいたします。
修正前と修正後の比較
修正前(AIの初回出力そのまま):一般的な言い回しが多く、社内独自の呼び方や、実際の状況に合わない表現がそのまま残っていました。
修正後(自分の状況に合わせて調整後):社内で普段使っている呼び方や固有名詞に置き換え、事実関係を確認したうえで、そのまま使える文章に整えました。
使う際の注意点
AIが作る文章は一般論としては整っていますが、社内の固有事情や事実関係までは把握していません。金額や日付、固有名詞などの事実情報は必ず自分で確認・修正してから使ってください。また、最終的な文面や判断の責任は作成者自身にあることを忘れず、重要な連絡ほど一度読み返してから送るようにしましょう。
ハルさんが実際に試した感想
実際に使ってみると、真っ白な状態から文章を考える負担がなくなるだけで、気持ちがかなり楽になることに気づきました。AIの下書きは完璧ではありませんが、「たたき台があること」のありがたさを実感しています。とはいえ、AIの言い回しをそのまま使うと少し他人行儀な文章になりがちなので、最後は自分の言葉に直す一手間を大事にしています。
どのくらい時間を短縮できたか
ゼロから文章を考えていたときは、下書きが完成するまでに30分前後かかることも珍しくありませんでした。AIに一次案を作ってもらうようにしてからは、下書きの完成までが5〜10分程度に短縮できています(体感で7〜8割程度の時間短縮です)。内容の確認・修正にかかる時間は別途必要ですが、「何も無いところから考える」負担がなくなる効果は大きいと感じています。
コメントを残す