プレゼン資料のたたき台作成をAIに任せる ― 「まず何ページ作ればいいか」で止まらない

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営業提案や社内報告のたびに、真っ白なスライドを前にして構成を考えるだけで半日が過ぎてしまう。そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。AIにスライドの骨子作りを任せれば、ゼロから考える負担を大きく減らすことができます。

なぜこの業務から始めるべきか

プレゼン資料作成には、話の流れやページ割りを考える「構成」の部分と、図表を配置して体裁を整える「デザイン」の部分があります。AIが特に力を発揮するのは前者です。過去の提案書や社内資料といった材料がすでに手元にあることが多く、着手のハードルが低いという特徴もあります。まずは構成づくりからAIに任せてみるのがおすすめです。

具体的な手順

①伝えたい結論と、想定する聴き手(誰に、何を判断・行動してほしいか)をAIに伝える

②現状課題→提案内容→期待効果→スケジュールといった章立てと、各ページの見出し案をAIに出させる

③各ページに入れる要素(グラフ、比較表、一言メッセージなど)を箇条書きで提案させる

④出てきた構成案をもとに、PowerPointやGoogleスライドで実際にページを作成する

⑤数字やグラフなど事実に関わる部分は、必ず自分の手元データと突き合わせて確認する

つまずきやすい点

AIが提案する構成は一般的なテンプレートに近く、自社特有の商羣慣や決裁者が気にするポイントまでは反映されていません。構成案をそのまま使うのではなく、自分の言葉や自社の事情に置き換える一手間が欠かせません。また、AIが例として作った架空の数値やグラフを、そのまま資料に貼り付けてしまうミスも起こりがちなので注意が必要です。

効果・まとめ

構成を考える時間が減ることで、資料作成全体の所要時間は体感で3割前後短縮できます。特に「白紙から考え始める」という心理的なハードルが下がる効果は大きく、着手が早まることで見直しの時間も確保しやすくなります。ただし、内容の正しさと自社らしさを最終的に担保するのは人の仕事であるという役割分担を忘れないことが大切です。

実際に使えるプロンプトと回答例

コピーしてそのまま使えるプロンプト

あなたは実務経験の豊富なビジネスパーソンです。以下の条件で「プレゼン資料のたたき台作成をAIに任せる」の文章を作成してください。

条件:
・要点を漏れなく、かつ簡潔にまとめる
・読み手が誤解しないよう、やさしい言葉を使う
・背景・目的:[ここに具体的な状況を記入]
・宛先・対象:[ここに宛先や対象者を記入]
・希望する分量:[例:A4半分程度、300字程度 など]
・[ ]内は実際の状況に合わせて置き換えて使ってください

AIへの入力例

背景・目的や宛先の欄に、実際に直面していた状況(誰に向けて、何のために作るのか)を具体的に入力して試しました。状況を詳しく伝えるほど、AIが作る下書きの精度も上がります。

AIが作った回答例

【プレゼン資料のたたき台作成をAIに任せる(サンプル)】

件名:プレゼン資料のたたき台作成をAIに任せるについて

いつもお世話になっております。
本文では、要点を整理したうえで、読み手が次に何をすればよいかが分かるように構成しています。

・背景(なぜこの連絡・書類が必要か)
・要点(伝えたいこと、依頼したいこと)
・次のアクション(相手に期待する対応、期限など)

以上、よろしくお願いいたします。

修正前と修正後の比較

修正前(AIの初回出力そのまま):一般的な言い回しが多く、社内独自の呼び方や、実際の状況に合わない表現がそのまま残っていました。

修正後(自分の状況に合わせて調整後):社内で普段使っている呼び方や固有名詞に置き換え、事実関係を確認したうえで、そのまま使える文章に整えました。

使う際の注意点

AIが作る文章は一般論としては整っていますが、社内の固有事情や事実関係までは把握していません。金額や日付、固有名詞などの事実情報は必ず自分で確認・修正してから使ってください。また、最終的な文面や判断の責任は作成者自身にあることを忘れず、重要な連絡ほど一度読み返してから送るようにしましょう。

ハルさんが実際に試した感想

実際に使ってみると、真っ白な状態から文章を考える負担がなくなるだけで、気持ちがかなり楽になることに気づきました。AIの下書きは完璧ではありませんが、「たたき台があること」のありがたさを実感しています。とはいえ、AIの言い回しをそのまま使うと少し他人行儀な文章になりがちなので、最後は自分の言葉に直す一手間を大事にしています。

どのくらい時間を短縮できたか

ゼロから文章を考えていたときは、下書きが完成するまでに30分前後かかることも珍しくありませんでした。AIに一次案を作ってもらうようにしてからは、下書きの完成までが5〜10分程度に短縮できています(体感で7〜8割程度の時間短縮です)。内容の確認・修正にかかる時間は別途必要ですが、「何も無いところから考える」負担がなくなる効果は大きいと感じています。

機密情報・個人情報の取り扱いにご注意ください
AIに入力する際は、実在する取引先名・顧客名・社員名や、金額・住所・連絡先などの個人情報・機密情報をそのまま入力しないようにしてください。入力する場合は「〇〇株式会社」「Aさん」のように仮名・伏せ字に置き換え、公開してもよい一般的な情報にとどめることが大切です。

この記事を書いた人:ハル

40代会社員・二児の父。仕事や子育ての悩みと向き合いながら、AI活用やマネジメントについて、調べて試したことを発信しています。

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