公開日:2026年7月29日更新日:2026年8月30日
求人媒体や説明会で使う会社紹介資料は、事業内容や働き方の魅力を伝える重要なツールですが、担当者が変わるたびに一から作り直しているケースが少なくありません。既存の情報を整理してAIにたたき台を作らせることで、資料作成にかかる時間を大幅に短縮できます。
なぜこの業務から始めるべきか
会社紹介資料は「何を、どの順番で、どんな言葉で伝えるか」という構成づくりに最も時間がかかります。素材となる情報(事業内容、社員インタビュー、福利厚生など)は社内に既にあることが多く、それを整理してわかりやすい構成に落とし込む部分はAIが得意とする作業です。採用競争が厳しい今、資料の完成度と更新スピードの両方が求められており、着手する優先度の高い業務といえます。実際、資料が古いまま説明会に使われ続け、退職した社員の写真が載っていて求職者を戸惑わせた、という失敗談も耳にします。
具体的な手順
①既存の会社案内、採用サイトの文章、社員インタビューなど、手元にある素材をまとめる
②AIに「求職者に向けて、事業内容・働く魅力・働き方をわかりやすく伝える構成案を作ってほしい」と依頼する
③新卒向け・中途向けなど、ターゲットに応じて強調するポイントを変えた構成パターンを複数作らせる
④人事担当者が実際のデータ(離職率や有給取得率など)と齟齬がないかを確認し、誇張表現を修正する
⑤デザイン担当者に構成案を渡し、資料フォーマットへの落とし込みを進める
つまずきやすい点
AIは魅力的な表現を作るのが得意な分、実態より良く見せすぎる文章になりやすい点に注意が必要です。「風通しの良い職場」「成長できる環境」といった抽象的な表現を多用すると、入社後のギャップにつながり、早期離職の原因にもなりかねません。具体的な数字やエピソードを必ず人が確認し、事実に基づいた表現に調整する工程を省略しないことが重要です。また、社員の実名や個人的なエピソードをAIに入力する際は、本人の了承を得ているかを事前に確認してください。
効果・まとめ
構成づくりの土台をAIに任せることで、担当者は「ゼロから何を書くか考える」時間を、実態に即した内容にする「磨き込み」の時間に使えるようになります。資料更新のハードルが下がれば、採用状況の変化に合わせてこまめに内容を見直すことも可能になります。魅力づけの表現はAI、事実確認と誇張の是正は人、という役割分担で進めてください。
実際に使えるプロンプトと回答例
コピーしてそのまま使えるプロンプト
あなたは実務経験の豊富なビジネスパーソンです。以下の条件で「採用向け会社紹介資料のたたき台作成をAIに任せる」の文章を作成してください。
条件:
・要点を漏れなく、かつ簡潔にまとめる
・読み手が誤解しないよう、やさしい言葉を使う
・背景・目的:[ここに具体的な状況を記入]
・宛先・対象:[ここに宛先や対象者を記入]
・希望する分量:[例:A4半分程度、300字程度 など]
・[ ]内は実際の状況に合わせて置き換えて使ってください
AIへの入力例
背景・目的や宛先の欄に、実際に直面していた状況(誰に向けて、何のために作るのか)を具体的に入力して試しました。状況を詳しく伝えるほど、AIが作る下書きの精度も上がります。
AIが作った回答例
【採用向け会社紹介資料のたたき台作成をAIに任せる(サンプル)】
件名:採用向け会社紹介資料のたたき台作成をAIに任せるについて
いつもお世話になっております。
本文では、要点を整理したうえで、読み手が次に何をすればよいかが分かるように構成しています。
・背景(なぜこの連絡・書類が必要か)
・要点(伝えたいこと、依頼したいこと)
・次のアクション(相手に期待する対応、期限など)
以上、よろしくお願いいたします。
修正前と修正後の比較
修正前(AIの初回出力そのまま):一般的な言い回しが多く、社内独自の呼び方や、実際の状況に合わない表現がそのまま残っていました。
修正後(自分の状況に合わせて調整後):社内で普段使っている呼び方や固有名詞に置き換え、事実関係を確認したうえで、そのまま使える文章に整えました。
使う際の注意点
AIが作る文章は一般論としては整っていますが、社内の固有事情や事実関係までは把握していません。金額や日付、固有名詞などの事実情報は必ず自分で確認・修正してから使ってください。また、最終的な文面や判断の責任は作成者自身にあることを忘れず、重要な連絡ほど一度読み返してから送るようにしましょう。
ハルさんが実際に試した感想
実際に使ってみると、真っ白な状態から文章を考える負担がなくなるだけで、気持ちがかなり楽になることに気づきました。AIの下書きは完璧ではありませんが、「たたき台があること」のありがたさを実感しています。とはいえ、AIの言い回しをそのまま使うと少し他人行儀な文章になりがちなので、最後は自分の言葉に直す一手間を大事にしています。
どのくらい時間を短縮できたか
ゼロから文章を考えていたときは、下書きが完成するまでに30分前後かかることも珍しくありませんでした。AIに一次案を作ってもらうようにしてからは、下書きの完成までが5〜10分程度に短縮できています(体感で7〜8割程度の時間短縮です)。内容の確認・修正にかかる時間は別途必要ですが、「何も無いところから考える」負担がなくなる効果は大きいと感じています。
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