「任せると時間がかかる」「結局自分で直す」と感じ、管理職が仕事を抱え込むことがあります。一方、説明せず丸投げすれば、部下はどこまで判断してよいか分かりません。
権限委任では、作業だけでなく判断できる範囲と相談条件を渡します。
5段階の委任レベル
| レベル | 部下の役割 |
|---|---|
| 1 | 調べて報告する |
| 2 | 選択肢を作り、上司が決める |
| 3 | 推奨案を示し、承認後に進める |
| 4 | 本人が決め、実行前に報告する |
| 5 | 本人が決めて実行し、結果を報告する |
経験やリスクに応じてレベルを決めます。同じ部下でも、業務ごとに適切な段階は異なります。
任せるときの6項目
- 目的
- 成果物と完了条件
- 期限と優先順位
- 判断できる範囲
- 相談すべき条件
- 途中確認の日時
依頼例(架空)
「月次報告のたたき台を、金曜15時までに作成してください。目的は、経営会議で遅延案件を判断できるようにすることです。遅延理由、影響、対応案がそろえば完了です。数値の変更はせず、不明点は一覧にしてください。水曜夕方に構成だけ確認しましょう」
任せにくい仕事
- 法令や会社規程上、管理職本人の判断が必要
- 失敗時の影響が大きく、回復手段がない
- 目的や手順自体が未整理
- 部下へ必要な権限や情報を渡せない
任せた後に細部まで指示を変えると、判断が上司へ戻ってきます。途中確認では「自分ならどうするか」ではなく、合意した完了条件とリスクで確認します。
